2016年6月10日金曜日

エイス・オブ・ベイス!


先週久しぶりに会ったLampの永井さんに、ブログの更新が止まっていることを指摘されてしまいました(笑)。スミマセン。なんか書きます(笑)。
新川です。どうも。

街に出かけると、ぼくは未だに中古CDショップに立ち寄ってしまいます。
今では立ち食いそば屋と並ぶ「おじさんの聖域」とぼくは呼んでるんですが(笑)、行ったことのない方は一度覗いてみてください。本当にお客は、ほぼおじさんしかいません(ギリ、店員は、おそらく音楽活動をしているであろう若い女の子だったりしますが)。
中古CDショップに行くと必ず見かけるのが、特価セールのワゴン。
もはや「誰が買うんだろう?」というようなCDたちが(笑)、だいたい1枚100円からマックス500円くらいの値段をつけられて、ジャンルもタイトルもしっちゃかめっちゃかな状態でギッシリつまっています。
眺めてみると、ほとんど90年代の作品なんですよね(笑)。CDバブルの時代です。おそらく売ったひとも「なんでこんなの買ったんだろう?」というような(笑)。
ミー&マイ。シャンプー。スキャットマン・ジョン。「マカレナ・クリスマス」などなど(若い方はピンと来ないかもしれませんが、ぼくと近い世代の少なからぬ人々は、この名前の列挙だけで失笑しているはず)。
こないだ「エイス・オブ・ベイス」って名前を発見して(笑)。「エイス・オブ・ベイス!」って、声に出しそうになっちゃった(笑)。あの、スウェーデンのダンス・ポップ・グループなんですけどね。ぼくが高校生のときに全米チャート1位とったグループです。が、それっきり、どこへ行ってしまったのか・・・という(笑)。
彼らのファンには失礼なんですが、20年間その名前を忘れてたんですよ(笑)。20年間一度も思い出さなかった名前が、唐突に目の前に飛び込んできたものですから、こう、封印されていた記憶の扉がいきなり開いた驚きを味わったわけです。もう、買っちゃおうかと思った(笑)。200円だし(買わなかったんですけどね・・・すいません、エイス・オブ・ベイス)。

中古CDショップには「忘れ去られた音楽」がいっぱい眠っています。特価セールのワゴンの中には、ことに(笑)。そのタイトルを眺めるとき、ぼくは失笑を交えつつも(笑)、ある種の感慨を抱くことを禁じ得ません。
束の間シーンを彩りはしたけれど、今では誰も語ることのない、その存在すらなかったことのようになってしまった音楽たち。それらを含めてやっぱり貴重な作品の宝庫だと思うんですよね(そのありがたみがあんまり伝わってこないのが、CDというフォーマットの残念なところではあるんですが・・・)。
ぼくが中古CDショップ通いをやめられないのは、決してノスタルジーに浸りたいばかりではなく(まぁ、それだけのときもありますが・・・)、新しい音楽のインスピレーションを意外なところで発見するかもしれないという期待のためです。
生物学者が、絶滅した恐竜の研究から現代の鳥類の生態を明らかにするように。そう考えると、なんだかロマンを掻き立てられるんですね。
というわけで、みなさんも今度の週末は、現代の秘境たる中古CDショップへの冒険に出かけてみてはいかがでしょうか。そこではネットの検索では味わえない、驚くべき発見と失笑の数々が待っていることでしょう(笑)。

それではまた。