2017年1月20日金曜日

ヤオヤのカウベル。


大ヒットしたピコ太郎さんの「PPAP」の話題で、「ヤオヤのカウベル」に反応する好事家の存在が浮き彫りになっているようですが(笑)、ぼくもそのひとりです。
新川です。どうも。

「ヤオヤのカウベル」とは、ドラムマシーンの名機、Roland TR-808(通称「ヤオヤ」)の「カウベル」(パーカッションのひとつ)の音のことです。ちなみにこんな音です。どうぞ。


いかがでしたでしょうか(笑)。件の「PPAP」でも印象的に使われてるサウンドですよね。80年代のポップス、とりわけテクノやブラックミュージックが好きなひとなら、聴き覚えがあると思います。
実際のカウベルとは程遠い(笑)この独特のシンセ・サウンドに何とも言えない魅力を感じているひとは、ぼくを含めけっこういるんじゃないでしょうか。
というわけで今回は、この「ヤオヤのカウベル」をフィーチャーしたマイ・フェイバリット・ナンバーをいくつか紹介したいと思います。それでは、Check it !

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映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」でも使われていた、モロ「エイティーズ!」なインストゥルメンタル・ダンス・ナンバー。後のヒップホップとテクノの分岐点に位置する、いわゆる「エレクトロ」と呼ばれるやつですね。当時のSFっぽいイメージのマシーン・ビートに、このカウベルはまさにピッタリで、今聴くと「レトロ・フューチャー」な味わいがあります。


今ではダンス・クラシックとして有名なナンバーで、ぼくも大好きです。プロデュースは、R&Bシーンの重鎮、ジャム&ルイス(当時はまだ「売り出し中」だったと思います)。「ポンッ!」というカウベル一発がアクセントとして実に効いていて、ダンスフロアでキメのポーズをとりたくなります(笑)。


実は、ぼくが最初に「ヤオヤのカウベル」に反応したのは、こういったR&Bのスロー・ナンバーでした。まぁ、バブル期後半の(笑)都会的でロマンティックなイメージにも良く合う音だったんですね。当時10代だったぼくの「オトナの世界への憧れ」を掻き立てるサウンドでもありました。

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というわけで「ヤオヤのカウベル」、その魅力が伝わりましたでしょうか(笑)。
ちなみに、このカウベル及びTR-808のサウンドは、今ではたいていのシンセサイザーや音楽制作ソフトに入っています。実機は現在まぎれもない「ビンテージ」商品で、少し前に中古楽器店で見かけたときは40万円(!)の値がついており、思わず「ポンッ!」という音とともにのけぞってしまいました。

それではまた。